江戸を斬るVII「お仙」
忍び上がりで片桐弥平次(若林豪)と同じく、水戸斉昭(森繁久弥)の配下。元は盗人で、“逃げ水のお仙”という異名をとった女盗賊だった。遠山金四郎(里見浩太朗)が北町奉行になってからは金四郎に仕える。
普段は小料理屋“ひさご”の女将。性格はとてもしっかりしていて、少し姉御肌なところがある。“ひさご”で働いてる3人やお客にも評判のいい女将のようだ。実は無鉄砲なところがあるお竹(辻沢杏子)が勝手に囮になった時など、一番に心配をするのがお仙でやさしいところも性格の一つ。8話では母親が長患いで、父親が釣ってきた魚を売りに来る少女の魚を毎日のように買うといったところが見えたが、そういう話にてんで弱いらしい。周りにいつも気を配っており結構気がきく。意外とドジなところもあるらしく、24話では井戸に酒を吊るして自分で落っこちそうになったという話があった。
金四郎に仕えるお仙は、いっこくも早く事件が解決するよう金四郎に協力する。盗人だった腕を活かし敵地によく忍び込み悪党の話を聞いたり、証拠を盗み出したりする。腕もいいらしく金四郎と立ち回りもするが、さすがに腕のいい浪人や用心棒には追い詰められることも・・・。16話では忍びこみ、話を聞こうとして浪人に気付かれてしまい手首に怪我をしてしまっていた。しかし、身が軽く足も速いので、金四郎には絶対の信頼がある。21話では悪党の座頭を騙すため囮になり演技をしていた。
昔、仲間だった盗賊の頭に恩義もあり、義理と人情の間で苦しんだ12話では、お仙の盗賊になった経緯が判明。昔の命の恩人は盗賊の頭で、お仙は自ら盗賊の仲間に入ることに。しかし水戸斉昭にさとされ、足を洗った。その12話では、その頭の部下にまた仲間に引き戻されそうになり、罠にはめられてしまう。
お仙は金四郎に惚れてるらしく、金四郎が綺麗な女の人と一緒だったというような話を聞くと焼きもちを焼くそぶりをみせたりはするが、あまり表に出さないためはっきりしない。しかし水戸斉昭の話によるとお仙は「いい男には弱い」らしい。たぶんお仙は金四郎に惚れてるとみていいと思う。

キャラクター解説コーナーへ戻る

inserted by FC2 system